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WBF Systems Policy

目 的
 この規定の目的はWBFの選手権試合で全ての競技者が公正かつ同等な機会が与えられるよう適正な運営と十分な管理を保証すると共に、システムの進歩や変革にも適切な配慮を行い、プレイヤーがWBFの試合でシステムサマリーに関する準備と提出に関して何を期待されているかを明確にすることにある。
 この規定に関する追加、変更は原則として公表の4ヶ月後に有効となる。

定義
 平均的な手:各々のランクのカードを一枚ずつ含む手
 弱い   :平均的な手より下のハイカードの強さ
 強い   :平均的な手よりキング一枚以上多いハイカードの強さ
 ナチュラル:コンベンションではないコール又はプレイ(ブリッジの規則の定義による)
 長さ   :3枚以上
 短さ   :2枚以下
 長い試合 :17ボード以上の試合
 短い試合 :17ボード未満の試合

 HUMとはパートナー間の了解事項として以下の一つ以上の特徴を持つ全てのシステムを意味する。
1. オープニングポジションでのパスが通常1の代のオープニングビッドにより示される強さを保証し、パスをしたプレイヤーが平均的な強さ(10HCP)よりクイーン1枚以上強い可能性がある
2. パートナー間の了解事項により、1の代のオープニングビッドがパスより弱い可能性がある
3. パートナー間の了解事項により、1の代のオープニングビッドが平均的な強さよりキング1枚以上弱い可能性がある
4. パートナー間の了解事項により、1の代のオープニングビッドが特定のスートの長さか短さの何れかを示すか、又は特定のスートかその他のスートの長さを示す

システムのクラス分け
認識と取り扱いを容易にするために、システムサマリーは以下に示す手段のうちの一つ以上により識別を行う。
1. WBFのカラーステッカーを貼る
2. 該当する色の名前を(手書き又はタイプにより)書く
3. コンベンションカードの該当する色の欄にチェックマークをつける
4. 具体的なクラス分けの内容は以下の通り
Green:ナチュラル
Blue:ストロングクラブ及びストロングダイアモンド
Red:アーティフィシャル、この範疇にはHUM、ストロングクラブ、ストロングダイアモンド以外の全てのアーティフィシャルなシステムが含まれる。例として、
・1が、ナチュラルなスート、特定の強さのバランスハンド、ストロングクラブ相当のハンドの3つのタイプのうちの1つを示す
・バルネラビリティーや位置によって複数のシステムを使い分ける(1NTの強さは対象外)
・‘弱い’又は‘複数の意味を持つ’(弱いケースを含むか否かは無関係)コンベンショナルなビッドでWBF Convention Bookletに掲載されていないものを使用する
  等のシステムがある。
Yellow:HUM (Highly Unusual Method) 上記定義の通り

Brown Sticker Conventionとその取り扱い
 以下に示すコンベンション又はトリートメントは ‘Brown Sticker’ として取り扱われる。
1. 2から3までの全てのオープニングビッドで、平均的な強さより弱い可能性がありかつ4枚以上の既知のスートを保証しないもの
例外:弱い場合は常に既知の4枚以上のスートを保証し、それ以外の場合は平均的な強さよりキング1枚以上強い手を保証するビッドはBrown Stickerではない
   また、どちらかのメジャーのウィーク2を示すビッドも強い手を含む可能性の有無に関わらずBrown Stickerではない
2. 1の代のナチュラルなスートのオープンに対するオーバーコールが4枚以上の既知のスートを保証しない(ナチュラルなNTのオーバーコールは対象外)
3. 2または3の代の‘弱い’2スーターを示すビッドで、取り決め上その内の一つのスートが3枚以下の可能性があるもの
4. サイキックビッドが組み込まれており、サイキックか否かを知ることができるシステム
 上記の制限はストロングアーティフィシャルオープンに対するコンベンショナルなディフェンスや、Brown Sticker及びHUMに対するディフェンスには適用されない。
 上述のシステムの識別手段の他に、Brown Stickerコンベンションを使用するペアはその旨をコンベンションカードに明記しなければならない。

暗号シグナル
 ビディングシステムやコンベンションに関する上記の制約の他にプレイヤーはシグナルによって伝えられるメッセージがディフェンス側のみが知り得るある情報に基づいているためにディクレアラーからは隠されてしまうようなシグナル方式を使ってはならない。(つまり暗号シグナルの使用は禁止されている)

WBFの試合で使用できるシステム
使用可能なシステムの観点からWBFの試合は3つのカテゴリーに分けられる。
Category 1:バミューダボウル、ベニスカップ
・十分な開示を前提に全てのシステムの使用が許されるが、HUMシステムを使用するチームは試合要綱に従ってコンベンションカードを事前提出する義務があり、さらにラインアップ提出に際して以下の制約を受ける。
・HUMシステムを使うペアのいるチームが、HUMを使わないチームと対戦する場合はHUMを使うチームが常に‘Away’チームとなり先にラインアップを提出する。
・HUMを使うペアのいるチーム同士が対戦する場合は(そのペアが出場するか否かに関わらず)ラインアップ提出の制約は適用されない。
Category 2:オリンピアードのノックアウト戦、ローゼンブルーム杯及びマッコネル杯(ノックアウト戦のみ)、その他WBFのルール・レギュレーション委員会が決定したチーム戦
・HUMシステムは使用不可。Brown Stickerコンベンションは十分な開示を前提に使用できるが、これを使用するペアは試合要綱に従ってコンベンションカードを事前提出する義務がある。
Category 3: オリンピアード(ラウンドロビン)、全てのペア選手権、ジュニアチーム選手権、ローゼンブルーム杯及びマッコネル杯(短い試合)、トランスナショナルチーム、IOCグランプリ
・HUMシステム及びBrown Stickerコンベンションは使用不可。

システムサマリー
 Yellow(HUM)システムの使用が許される全てのチーム戦では、HUMを使用する全てのペアは通常のコンベンションカードと補足シートの記入の他に、競技会の冒頭に英語の完全なシステムサマリーを提出する必要がある。
 Green, Blue, Redの各システムを使用するペアは全てのWBF競技会の冒頭に英語の完全なシステムサマリーを提出することを奨励されている。
 トーナメントディレクター及び上告委員会が決定を下す場合、完全なサマリーを事前提出したペアはテーブルで行われた説明に関して疑義が生じた場合、このサマリーに基づいた決定を期待する事ができる。

コンベンションカード及び補足シート
・十分な開示の原則に基づき競技者は自分達のコールの完全な意味を開示する事を求められている。(特に、ディフェンスを準備する必要のあるコンベンションやトリートメントを使用する場合)このためにコンベンションカードの他に補足シートを使用する。
・補足シートの使用に関しては特に厳密な制限はなく、コンベンションカードと照合し易いように記入項目に適切な番号付けがされていればよい。文字は読み易くなければならず、番号付けされた記入項目は見やすい太線で区切られていなければならない。特にカテゴリー2及び3の試合では簡潔に記入するのが望ましいが、そのために開示が不十分になってはならない。
・ディフェンスを準備する必要のある全てのコンベンションやトリートメントの一覧をWBFコンベンションカードの前面右側の部分に記入しなければならない。また、これらに関する完全な説明(競り合いになった場合の取り決めを含む)をコンベンションカードの外側又は内側の適切な場所に記入するか、又はスペースが足りない場合は補足シートの先頭に番号をつけて記入しなければならない。
・コンベンションカードの前面右側には以下のものが記入されていなければならない。
@全てのアーティフィシャルオープン(ストロング1及び2を除く)
Aナチュラルオープンに対する弱いコンベンショナルレスポンス
B1の代のナチュラルなスートのオープンに対する全てのコンベンショナルなディフェンシブビッド(全ての2スーターオーバーコールは詳細な説明が必要、このための最良の方法は‘Two Suiters’と記入して補足シート上の比較的若い番号を振り、詳細な説明は補足シートに記入することである)
・ここに記入されるべきビッドを使用するペアが記入を怠り、その結果相手方がベストコントラクトに到達出来なかった場合は、相手方がディフェンスビッドを準備することが できなかったために損害を被ったと裁定される可能性が強い。さらに記入を怠ったペアは手続き上の罰則を課される可能性がある。
・HUMシステム又は‘Brown Sticker’コンベンションを使用するペアは自分達のビッドとその後の展開(特に競り合い時の展開)に関する完全な記述を提示する特別な義務を負う。完全な記述がされていないオークションを行った場合は、前項で述べた事前の開示がなされなかったという前提でスコア調整や罰則が適用される。
・各トーナメントの試合要綱にはシステムサマリーとコンベンションカード(及びシステムに関する問い合わせ先の電話及びファックス番号)の提出先と提出期限が述べられている。この期限に間に合うように準備を行うことはプレイヤー、NPC、各国のブリッジ連盟、各ゾーン組織の共同責任である。期限に間に合わなかった場合は試合要綱に記述されている罰則が自動的に課される。
・システムに関する問題は試合要綱に記載されている、システム委員会の委員長又はその代行者に問い合わせるべきである。
 システムサマリーの提出期限後にコンベンションカードや補足シートを変更する場合は以下の規定が適用される。
(a) 項目や記述の削除はシステム委員長又はその代行者に申請することにより認められる。
(b) 取り決めの変更や追加は、新しい取り決めがBrown Sticker以外であれば通常認められるが、システム委員長の承認が必要でありかつ変更内容を他の競技者に通知してから2日後の朝以降に使用できる。
(c) Brown Sticker コンベンションを他のBrown Stickerコンベンションに置き換えることや、新たなBrown Stickerコンベンションを追加することは一切認められない。
全ての競技者は上記の規定は厳格に適用されることを認識しなければならない。

Yellow (HUM)システム及びBrown Sticker に対するディフェンス
Category 1のチーム戦では、HUMシステムに対するディフェンスに関して以下の規制が適用される。
1. HUMシステムを使用するペアと対戦するペアはそのセグメント開始に先立ち、HUMに対するディフェンスビッドのサマリーの(判読容易な)コピーを2部、試合要綱に述べられている場所と期限に提出する。このサマリーは相手方のコンベンションカードの一部と見做される。HUMシステムに対するディフェンスを準備する場合、Green, Blue, Redの何れかのシステムを使用するペアは、自分達のシステムを変更することができる。(オープニングコールを含む)HUMシステムを使用するペアはオープニングコールを変更することはできない。
2. HUMシステムを使用するペアは、セッション開始に先立ち相手方のHUMに対するディフェンスに対するカウンターディフェンスの(判読容易な)コピーを2部準備しなければならない。この際HUMを使用するペアはシステムを変更してはならない。
Category 1及びCategory 2のチーム戦ではディフェンシブビッドに関して以下の規制が適用される。
3. 相手方のシステムの 'Brown Sticker' に該当する部分に対するディフェンスのサマリーを準備することができる。このサマリーの(判読容易な)コピーを2部、そのセグメントの開始に先立ち、試合要綱に述べられている場所と期限に相手方に提出しなければならない。このサマリーは相手方のコンベンションカードの一部と見做される。
1チームに許されるシステムの数
 Category 1の試合では各チーム毎に最大4つまでのRed又はYellowシステムが許されるが、そのうちYellowは最大3つまででなければならない。
 バルネラビリティーにより2つのシステムを使い分ける場合も全体で1つのシステムとして数える。
 ペアを組む2人は同じシステムを使わなければならない。


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